技能検定「機械検査作業」対策授業しています@機械科
日本の「ものづくり」が世界で認められている理由の一つが、製造現場での信頼性の高い測定にあります。
機械検査作業は、各種測定機器などを用いて機械部品等が指定どおりの寸法で正しく加工されているのか検査することが役割であり、「ものづくり」の基本となる製品の正確さを測る技能が求められています。
そして、この技能は、工場などでの専門的な検査工程に限らず、様々な職種に共通する基本技能として重要なものとなっています。
機械検査技能士は、都道府県職業能力開発協会で開催している機械検査技能検定に合格することで取得できます。
「機械検査技能検定」の出題内容は、測定機器の精度検査・調整、寸法・角度等の精密測定、部品の寸法・形状検査などの機械検査作業に関する初級技能者として必要な技能・知識となっており、併せて測定法、検査法、品質管理、機械要素、機械工作法、材料、製図、電気、安全衛生に関する知識が含まれます。
実技試験と筆記試験の両方に合格する必要があります。授業では、実技試験の対策をしました。
1年生からノギスを使っていきます。このノギスでは、5/100㎜までのサイズまで計測することができる道具です。
このノギスを使って、与えられた検定材料の外径を測っていきます。±0.10mmの誤差まで許されますが、慎重に正確な作業が求められます。とても集中して取り組んでいますね。
こちら👆は、マイクロメータとよばれる道具で、ノギスよりもさらに小さい値まで測ることができます。1/1000㎜まで、つまりマイクロサイズまで測定することができます。
このマイクロメータは、2年生から使い始めることになります。とても精巧にできているので、取り扱いには注意が必要です。
つぎに、ネジの太さを測ります。ネジの形をみるとギザギザになっていて、果たしてどこが太さなのかよくわからないですね。そこで、「有効径」とよばれるものが決められています。数式をいくつも組み合わせて、ネジごとの有効径が決められています。
三針とよばれる三本の針をネジの凹んだ部分にそれぞれ三か所にあてて測定していきます。
他にも、「器差測定」とよばれる測定する機器側の精度が正しいかどうか、マイクロメータの中のネジが摩耗していないか、誤差がないかというチェックをします。正しく測定できる道具を使わないと、正しく計測はできないですよね?
このような試験内容に対応するため、ひとつひとつ丁寧に教員による指導が行われています。
今回の試験は、機械科の2年生を中心に受験します。全員合格目指して、真剣な生徒たちの取り組みと教員の熱い指導の授業は、まだまだ続きます・・・・
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工業高校では、様々な技能に関する検定にチャレンジできます。実は、今年から初めてチャレンジするという資格や検定の取り組みが増えています。
西脇工業高校の資格・検定の取り組みの様子をどんどん紹介していきます。
一つでも興味がある資格・検定が見つかれば、
工業高校で学ぶ「大きな目標」になるかもしれないですね☆