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3級機械加工技能士(普通旋盤作業)試験対策講座@機械科

 機械科では、「技能検定」である3級機械加工技能士(普通旋盤作業)の資格取得に向けて、旋盤の実習が行われています。

 「技能検定」とは、働くうえで身につける、または必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度で、機械加工、建築大工やファイナンシャル・プランニングなど全部で130職種の試験があります。試験に合格すると合格証書が交付され、「技能士」と名乗ることができます。

 今回、合格を目指している3級機械加工技能士(普通旋盤作業)の試験内容は以下の通りです。実技試験の課題は、「金属を加工して2個の部品」を製作します。

3級機械加工技能士(普通旋盤作業) 
■実技試験
普通旋盤(センタ間の最大距離が500~1500mm程度のもの)を使用
し、φ60×115程度のS45Cの材料1個及びφ60×55(φ25程度の穴のあ
いたもの)程度のS45Cの材料1個に、内外径削り及びテーパ削り等の切削加工を行い、はめ合わせのできる部品を2個製作する。
試験時間  2時間30分
■学科試験
工作機械加工一般、機械要素、機械工作法、材料、材料力学、製図、電気、安全衛生、旋盤加工法 

 実技試験に合格するには、ある程度の経験が必要になるため、授業時間内だけでなく、放課後の補習も欠かせません。教員たちの熱い指導のもと、生徒たちは、技術力に磨きをかけていきます。

  西脇工業高校は、試験会場に指定されているので、西脇工業生であれば学校で実技試験を受けることができます。

「旋盤」と呼ばれる機械がこちら👇です。

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 普段、このような大きな機械を私たちの身の回りで目にすることはありませんね。工業高校にはこのような機械がたくさんあります。なんと、企業にある旋盤の機械は、このサイズよりもはるかに大きいものがあります。

 旋盤とは、材料を回転させ、それに刃物(バイト)を押し当てて切削するしくみをもった機械で、現在、最も多く利用されている工作機械です。

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 りんごの皮むきや鉛筆削りのように周りから内側に向かって削っていくことができます。内側だけえぐったり、ねじのような形にすることもできます。そして、最終的には細かい部品に仕上げていきます。

 誤差の小さい加工を行うためには、職人技を磨くことが重要になります。

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 授業の冒頭で加工条件に関する説明を受け、各自旋盤の前で実習が始まります。シーンとした緊張感の中で、指示通りに金属加工を行っていきます。
固い金属を加工する非常に危険な作業なので、削り取った破片が目に入らないように防護メガネも着用して行います。


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 機械科では、他にも取得できる国家資格がたくさんあります。
後日、ご紹介したいと思いますので、お楽しみに!

「工業高校でしか取れない資格・検定」・「工業高校でも取れる資格・検定」は、まだまだたくさんあります。

 この高校には、資格・検定にチャレンジする環境がたくさん用意されています。卒業するまでにいくつの資格を取得できるか楽しみですね。

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